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賠償事例 税理士職業賠償責任保険 事故事例(2019年7月1日~2020年6月30日) | 日税連保険サービス

帳簿価額の記載を誤ったため減価償却費の計上が不足した結果、過大納付所得税額が発生した事例



【概要】
 税理士は、平成20年の所得税の申告において、本来の帳簿価額よりも少ない帳簿価額を基に減価償却費を計上してしまった。その結果発生した過大納付所得税額、住民税額及び事業税額について、税理士は依頼者から損害賠償請求を受けた。


【詳細】
事故発覚の経緯
●平成30年において当該不動産の売却を行う際に「帳簿価額が残っていないのは何故か」と依頼者から質問があり、帳簿価額の転記ミスが発覚した。

事故の原因
●システムの変更により税理士が帳簿価額の転記を誤り、本来の帳簿価額よりも少ない金額を基に減価償却費を計上してしまったため。

税賠保険における判断
●システム変更の際にしっかり確認し帳簿価額の転記の誤りに気が付いていれば、正しい減価償却費を計上することが可能であったことから、税理士に責任ありと判断された。

支払保険金
●平成26年から5年間分は更正の請求を行い還付を受けることができたため、平成20年から平成25年までに発生した過大納付所得税額約1,560万円を認容損害額とし、免責金額30万円を控除した約1,530万円が保険金として支払われた。





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