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賠償事例 税理士職業賠償責任保険 事故事例(2016年7月1日~2017年6月30日) | 日税連保険サービス

土地の評価を誤って過大評価したことにより相続税が過大納付となった事例



【概要】
依頼者の父親の相続税の申告において税理士は、倍率方式による評価となる宅地について路線価方式により評価したため過大評価となっていたことに気付いたが、更正の請求期限を徒過していたため、過大納付相続税について、税理士が依頼者から損害賠償請求を受けた。


【詳細】
依頼者の母親の相続開始により相続税の申告作業を開始したことから、過去の申告に対する誤りに気付いたが、既に更正の請求期限が徒過していたため、結果として賠償請求に至ったものである。

該当地は、路線価評価と倍率評価とが混在する地域で、該当地が面している路線にも路線価が付されていたことから路線価方式により評価したが、市街化調整区域内の宅地であったことから倍率方式により評価する宅地であることが判明した。

市街化調整区域に該当するか否かは、町役場に照会したり、固定資産税納税通知書を確認すれば容易に判明できたものであることから、確認を怠ったことにより発生した過大納付相続税額については税理士に責任ありと判断され、認容損害額約600万円から免責金額30万円を控除した約570万円が保険金として支払われた。





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財産の所有者の確認を怠ったことで二重課税となり過大納付が発生した事例


 税理士は、依頼者の祖父の相続時に依頼者の祖母が相続した土地について、依頼者の父親の相続時においても父親の相続財産とする申告書を作成した。  税理士は祖母の財産の整理中に二重課税に気付いたが、既に更...

賠償事例 所得税 税理士職業賠償責任保険 事故事例(2017年7月1日~2018年6月30日) | 日税連保険サービス

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