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賠償事例 税理士職業賠償責任保険 事故事例(2021年7月1日~2022年6月30日) | 日税連保険サービス

青色申告承認申請書の提出失念により、過大納付法人税額が発生した事例



【概要】
税理士は、依頼者の法人設立と同時に関与を開始した。設立初年度である平成25 年12月期に法人設立届出書等、設立関係の各種届出書を提出したが、青色申告承認申請書のみ提出を失念した。
これに気付いたのが設立9期目である令和3年12月期であったことから、令和2年12月期(令和3年12月期はコロナ延長特例により青色で申告。)までに発生した欠損金の繰越控除ができなくなってしまった。これにより、控除不可となった欠損金につき損害が発生し、税理士は依頼者法人より損害賠償請求を受けた。


【詳細】
事故発覚の経緯
●設立9期目である令和3年12月期に、青色申告承認申請書のみ提出を失念していることに気付いた。

事故の原因
●税理士は関与開始後直ちに法人設立届出書等、設立関係の各種届出書を提出したが、青色申告承認申請書のみ提出を失念してしまったため。

税賠保険における判断
●設立関係の各種届出書の提出にあたり青色申告承認申請書の提出を失念したことは、税理士に責任ありと判断された。

支払保険金
●過大納付法人税額約1,500万円から税効果による回復額約100万円を差し引いた約1,400万円を認容損害額とし、免責30万円を控除した約1,370万円が保険金として支払われた。





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